ヅカ女の手帖

タカラヅカから延々に脱出できないでいるヅカ女によるダイアリーです。。。

最高峰のれいはなと出会わせてくれたナイスワーク

ついに私の大好きで仕方が無い作品が幕を閉じました…。愛するには短すぎたなぁ…。この作品が好きすぎてなかなか現実に戻れない人間です。そういう方はきっと私以外にもたくさんいらっしゃるかと思います。個人的には東京国際フォーラムに続き梅田芸術劇場公演でも2回観劇が叶い更に配信を観てもう身も心もすっかりナイスワークワールドです。

 

何が好きか?いやもうわかんないけどとりあえずまるっと全部好き。好きに理由なんて無い。大切なものは目に見えないと言うけどその〝大切なもの〟がありとあらゆるところに沢山散りばめられ隠されているようなストーリー。観終わった後は可愛いおもちゃのお菓子が入った宝箱の中から本物の甘いキャンディを見つけ出して凄く幸せな気持ちになったような…そんな感じ。OK?!(影響受けやすい体質)

 

れいはながねー。ただただ甘いんですよ。しかしこの二人はただ甘いだけじゃない。

 

ほろ苦い甘さ。甘さを引き立たせる苦さをわかっているからこその甘ったるいカップル。

 

OK?!(しつこい)

 

しっかし国際フォーラムで観たバブい柚香ジミーがちょっと色気づいちゃって若干理性ありそうな男だったからオヤオヤ?!てなったのは事実。東京の時のほうが〝ジミー〟っぽかったような…しかしこれはこれで

 

たまらなくドストライクだ。

 

柚香さんという役者はこうやって毎度毎度変化球をかましては客席を飽きさせずに楽しませてくれる。そのバイタリティ溢れる精神は流石だなぁと感心します。そこに合わせてビリーの華ちゃんもどんどん変わっていき終盤は立派な密売人感も出てきて貫禄が増しておりました。あの可愛さなのにめちゃくちゃ罵声響かせてるから余計に可愛いくて可愛いくて仕方がない。

 

改めて華ちゃん凄い子…。

 

お芝居へのエネルギーが桁外れ。

 

毎度毎度れいはなは華ちゃんが魅力的なヒロインを演じなければストーリーが成立しないような作品ばかりだった。いや…今始まったことではない。明日海さんのサヨナラ公演の時からそうだった。華ちゃんは少しばかり不安要素を漂わせる存在だけど…何故だかそれすらも彼女のヒロイン力を増幅させる武器となり

 

追いかけずにはいられない女の子

 

として舞台に息づく。何か残り香を舞台上に残していくような娘役さん。その残り香に柚香ジミーがあれよあれよと恋焦がれ堕ちていく。恋愛の起承転結が目に見える形で明確にわかるトップコンビだ。そして何より彼女はあのキュートな容姿からは想像できないようなトムボーイキャラがよく似合う。そのギャップに人は皆心を鷲掴みにされるのかもしれない。華ちゃんがお姫様をやったら〝普通に可愛い〟で終わるものを彼女はいつも〝普通〟には終わらせない…

 

もはや本当に可愛いからこそ許されるお転婆なのかもしれない。

 

それは柚香さんにも言える。

 

マジのマジでカッコいいからこそポンコツアホボンがよく似合う。

 

カッコイイ人がカッコイイ役やったらそりゃ普通にカッコイイ。しかしカッコワルイ役やっても柚香さんはカッコ良いのだ。

 

つまりは最強に可愛いのに格好良い女の子と最強に格好良いのに可愛い男の子をこのれいはなにやらせるって…

 

二人だから出来た案件だと思ってます(贔屓目)

 

とにかくれいはなが優勝すぎた作品でした。そしてそしていつも二枚目のアキラさんにあんな三枚目キャラをやらせたりイケメンひとこちゃんにあんなおかしな美女やらせたり…

 

それでも全員が真逆だからこそ生き生きと役を楽しめた作品でした。

 

だからこそ観る側も新鮮な気持ちで楽しめました。はいからさんが通るを演じた人々とは思えないほど新しい花組を見た感があった。こういう〝味変〟は次にまた出会う王道な宝塚作品を楽しむためにも必要なものかもしれません。だから宝塚歌劇が本舞台の間に〝別箱作品〟をサンドすることは凄く良いことだなぁと思いました。

 

…本当にナイスワークは久しぶりに我ながら中毒すぎて終わらせたくない作品となりました。魅力的な場面が多過ぎてもはや全部の場面が推し場面となっております。ガーシュウィンの心地良いメロディがベースとなり踊ったり口ずさむことで生まれる優しくて温かくてクラシカルなムードが自分の求めていた世界とピタッとハマりました。

 

そして全てをスタイリッシュにお洒落に彩る柚香光さんにあまりにもハマりすぎていた案件でした…。

 

あと…華ちゃんの歌の件ですね…。

 

歌はこうして歌うものなのか…

 

そう考えさせられたんです。華ちゃんの歌は真っ先に人の心に響かせる力があります。多分声自体を綺麗に響かせることが物凄く上手になったからだとも思いますが…彼女が優しく歌いあげる度に劇場の空気が柔らかく温かくなっていくのを体感し涙が出てしまいました。正直驚きました。ここまで彼女が劇場空間を一人で埋め全てを味方につけるほどの求心力を身につけたことに…。

 

柚香さんに導かれながらも今は華ちゃんの存在に柚香さん自身も導かれながらお芝居を進行してるようにも感じました。だから二人の間に生まれるパワーバランスが同じでなんともしっくりくる並びなのかなぁと。互いをちゃんと認め合い目を逸らさずに同じものに向かって歩んでいるからこそ生まれる同士であり戦友であり恋人以上家族未満みたいな関係。互いの優しさや相手への思いやり、配慮があっての二人の在り方なのかなぁとれいはなには特に強く感じることがあります。

 

そしてこの作品にはフィナーレという最高のデザートが待っています。本編で三枚目キャラの男役たちが全員花男らしく粋にスタイリッシュに格好良くタップを踏む…

 

これぞ花組!!!!!

 

しかも真ん中がアキラさんでみんなを引き連れてタップを踏むところが大好きです。アキラさんはやっぱり花男の鑑と言いますか…華やかさに加えた渋い格好良さ。この大人な色香がフィナーレにスパイスを与え、更に隣りには美しく華やかなひとこ嬢を置くところも最高です。あの場面があってからのあの大人可愛いトップコンビのデュエットという流れは最高オブ最高ですね。。。

 

語り出したら止まらなくなる私のナイスワーク愛ですが…この作品への愛は勿論ですがこのような状況のなかで様々なストレスを抱えながらも作品と闘いそして私たちに最高の幸せを届けようとしてくださる全ての想いが伝わってきました。舞台を上演するその背景までもが愛おしくてたまらない公演でした。舞台に携わる全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。私が出来ることなんて何にもありません。しかしこの舞台が好きで好きで仕方がなくて私のなかでのお気に入りになったこと。これが私に出来る小さな恩返しだと思っております。

 

はいからさんが通るではどんな困難な状況であってもいつか必ず乗り越え明るい未来が待っている、ナイスワークではどんな困難な状況であっても笑って生きてればいいことがあると勇気と希望を与えられました。

 

この時代の今だからこそ…私はれいはなちゃんに出会えて良かったのかもしれない。この二人は暗く沈んだ世の中に一筋の〝光〟と〝ゆうき〟を与えてくれた。

 

ありがとう。ありがとう。ありがとう。

 

大切なことは何度でも繰り返します…。

 

れいはなコンビ大好きです!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

並々ならぬ思い出となったナイスワーク遠征日記

待ちに待ちすぎた花組さんの『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』ようやくこの目に触れこの体で体感することとなりました…控えめに言って

 

ただただ凄い作品でした!!!

 

私の荒ぶった思いの丈はTwitterでご存知かと思われますが改めてブログに書かせて頂きました(^-^)

 

しかしながらこの御時世…いつもとは違う緊張感を持っての観劇でした…。行く寸前まで正直悩みました。行っていいのだろうか?いや…行かないわけにはいかないんだ…悪魔と天使が私の脳内で闘い続けた結果今回も闘いに挑む気持ちで遠征することとなりました。私のように自由な身で無い方、御家族から止められてしまった方、また様々な諸事情で行くことが敵わない方がたくさんいらっしゃるかと思います。少しでも行くことの出来る希望の光がある方には是非勇気を持って行って頂きたいです…。けれど今回本当に奇跡と言いますか…このような非常事態故の不幸中の幸いにも

 

配信と円盤

 

という大きな奇跡のプレゼントを劇団様が用意してくださったので…多くの皆様がこの作品を観ることが出来るということが私はただのファンでありながら心から嬉しさでいっぱいです!!!

 

だって…だって…

 

本当に良い作品なんです…素晴らしい作品なんです…私が求めてた作品に出会えた感!!!

 

なんと言いますか…飽きることが無いんですよ…カメラを止めるなばりにノンストップで最後まで走り抜けていきますしあのスピード感だからこそ笑いが止まらないのかもしれないですし改めて振り返ると『アホな作品だなぁ…笑』って思うんですけどアレだけドンガラガッシャンしてスミレコード脱ぎ捨ててもそこに対する嫌悪感も如何わしさも皆無で腹叩いて笑えるのは役者さんがみんな上品だからなのでしょうか…。

 

オゥフッ…とか言いながら焦らされて悶々と歩く柚香さんとかアレは柚香さんだから許されちゃうような…

 

みんながみんな強烈すぎてとにかく何から告げたら良いのかわかりませんが…

 

とにかく大好きな柚香さんの新しい柚香さんを観れたことが神様ありがとうでした。と言ってもアホボンの役はこれまでにもいくつも観てきましたがまさかトップになってここまでのアホボンの役が回ってくるだなんて…。しかしあんな救いようの無い役すらも柚香さんがやると救いようが無いまでに愛おしいキャラになっちゃうんですよね…。魅せ方も最高に上手い。我々ファンが何を求めているか、どう演じたら喜ぶか、常に主観を第三者に照らしているような柚香さんだからなのか…柚香さんの舞台って思いっきり楽しませて貰えるし幸せにしてくれる。お芝居は勿論…ダンスナンバーが凄まじい。前回のダンオリとは違い芝居の中の役としてタップを踏んでますが…これまた役だからこその躍動感や楽しそうに軽快に躍る姿が

 

これぞ見たかった柚香光の男役ダンスだ…

 

と思いました。

 

そして相手役のビリー演じる華ちゃん。私は…

 

華ちゃんはこの作品と出会うためにここにいるのかもしれない。

 

と思わせるくらいに華ちゃんにピッタリすぎる役でした。あんなに楽しそうで可愛い華ちゃん初めて観たかもしれないってくらいにクシャクシャに笑ってて…今回は1人ソロもたくさんあったけれど驚くほど歌がお上手になられて…華ちゃんが真ん中で歌う度に私は謎に涙が流れてきてしまいました…。可愛い…可愛いんですよ…そんなことはわかっちゃいたんですが…可愛さを隠そうとすればするほどに可愛さが溢れ出てきて…

 

また今回も柚香さんが華ちゃんを熱烈に追いかけ回します(安定)そして異常に触ろうとします(安定)そして逃げられます(安定)

 

はいからさん同様に破茶滅茶なことを繰り返し散々な目に遭わされてもそれでも…いや…それだからこそ追いかけるのか…いつだってM男満載な柚香さんがまたしても炸裂して安定のれいはなラブラブっぷりに胸がいっぱいになりました。もうラストのキスシーンが可愛すぎて腰抜けそうになるんです…。からの…デュエダン…。

 

今回のデュエダン好きすぎてあかん!!!!!!

 

まず、ピンクの衣裳が最高にキュートなのと、柚香さんが最高にエンターテイナーなのと、華ちゃん死ぬほど可愛い。は?え?ってくらい可愛い。で、二人並ぶと恐ろしい可愛さに目潰れそうになる。お似合いすぎてあかん。あんなに可愛いカップル居ていいの?!?!?!更にひたすらに見つめ合ってニコニコクルクルしてる。

 

いつも以上に離れないもう二人で一つ。

 

最後華ちゃんがはける時に見送る柚香さんは安定の目パチッて華ちゃんを見てニコッてするやつ。あれははいからデュエダンのリフトする前によく見せた顔だ。華ちゃんにだけ見せる

 

華ちゃん専用アイコンタクトだと思っている。

 

最後のフィナーレの時の二人もまたコレ最高オブザイヤー(まだ新年開けたばかり)ジミビリの結婚式仕様で出てきますがシルクハット被った柚香さんにあーーーーーってなる。今回もウェディングドレス着た華ちゃん観てあーーーーーってなる。で、最後二人が仲良くはけていくの観て

 

 

あーーーーーーーーー涙

 

 

ってなる。毎日〝日替わりメニュー〟みたいになってて最高に可愛い。役なのか素なのかよくわからんがいちいち可愛い。

 

とにかく私の見たかったれいはながナイスワークで見れたことをここでご報告させて頂きます。

 

で…瀬戸さんよ。瀬戸さん。いつもクールで大人なダンディズムを踏んでいた瀬戸さんに

 

🧸のぬいぐるみ背負わせるとか何ごとか?

 

あんなに荒ぶってキュートで破茶滅茶でそれでもリーダー兄貴なクッキーさんが超愛おしかった。ああいう人いるいる。ジミーとは違うとりあえず口から出任せでなんとかなっちゃうクズ男。またまた〝最低下の下男子〟を瀬戸かずやさんに当てちゃうところも最高だったな。思わぬれいあきらの萌えポイントが多いしクッキーさんがクズでしょーもない悪党であればあるほどに同じクズでも小学生レベルなアホボン純粋ジミーとお互いが居心地良くなって心開き合ってくところにまたジーンて来るの。だから最後の寝室のシーンでジミーに『君は最高の執事だよ』って言われて笑顔で飛び出してくクッキーが子供のように可愛いの。初めて誰かに心から信用されて自分の存在を認められて必要とされたことが嬉しくてたまらないの。だって2回もジミーに言わせるんだよ…。可愛いすぎて私泣いちゃう…(再)

 

…からのフィナーレ。

 

アキラ率いる花組出陣

 

だった。ひたすらにこれぞ花組だった。みんなを引き連れて真ん中でタップ踏む渋い瀬戸さん最高に格好良かった。あー!!!これだよこれ!!!ってなるあの場面。スタイリッシュでギラギラしつつも高貴なの。花組はやっぱり上品だなぁって改めて感じた。それにしても素晴らしい団体芸でこの御時世でこの短期間できっと練習もいつも通りが敵わなかっただろうに…みんなのパワーに圧倒されてまた胸が熱くなり泣きました…。

 

そして今回の…注目株…アイリーン

 

帰ってから感想を書こうとするとアイリーンの残像ばかり浮かんでくる。そのくらいアイリーンがインパクト凄すぎた。出てきた瞬間に目がテンになった。海外ミュージカル特有のコケティッシュなよく居る部類の女優さんとかとはまた違う…何者にも属さない系の…ひとこちゃんにしか出来ないアレは。笑。普通に立ってたら普通の美人なお姉さんなのに…

 

要するにジミーに比例するだけのアホの純粋ちゃんなんですよね…

 

しかしそこがアイリーンの最大の魅力であんなに綺麗で可愛いのに誰にも触らせたことが無い最強拗らせ女子なんですよ。

 

そして見せ場のお風呂の場面は可愛いすぎてずーっと観てたい。セットも衣裳も全部可愛い。アイリーンもやってること言ってること全部アホなのに全部可愛い。そしてひとこちゃんお歌がお上手ー!!!なんのストレスも無く娘役さんの歌が歌えるのは驚きました。

 

アイリーンは男役さんが演じるからこそ魅力を放つ役だなぁって。セクシーさと大胆さとコミカルさは絶対に男役じゃないと生み出せない。本当に良いものを見せて頂きました!新しいひとこちゃんが観れて感謝感謝。

 

他にも魅力的なキャストだらけで…ツカサくん演じるデュークは最高にキュートでたまらなかったな。毎回毎回愛おしいキャラを更新していくツカサくん。恋に狂わされて泡立て器で頭かき混ぜちゃうデューク超可愛いかった…ツカサくんもどんどん芸の幅が広がってきて驚いてます。いい男役さんに成長されて今後が楽しみ!!!

 

くりすちゃんも毎回毎回濃い役にチャレンジしてますが何やっても上手いですね…。歌もダンスも芝居もソツなくこなすし可愛いところも色濃いところも臨機応変に対応できる能力が抜群で花娘のリーダーみたいに真ん中でみんなを引き連れていけるくらい立派な娘役さんになられていた。今回もクリスちゃんには珍しいような役所だったけれども品位を護って熱演されてて流石だなぁと感じました。

 

ユメさんは…如月に引き続き…今回もユメワールド全開で…。凄くないですか?!アレぞ〝トップを食う役所〟ですね…。脇のトップスター。意外と発掘されないこのポジションを久しぶりに見つけました。こういう方が居ると芝居に厚みが増してみんなも影響を受けて色濃くなる爆破剤みたいな方。私ほんとにユメさん好きなんです…。今回でもっともっと好きになってしまいました…。大切にしてほしい人材です!

 

あとパパの和海さんは大事。間の取り方が絶妙すぎてもう一気に笑いを掻っ攫う。上手いな…上手いよ。芝居での自分の立ち位置とか在り方をよくわかっていらっしゃる。出過ぎることなく出てきたところで全部持ってくような方。アッパレです。最後のあたりは和海パパしょーも無さすぎてもう笑いが止まらない。ネタバレしちゃうから言えませんが流石だなって…笑

 

今回は専科さんもお二人いらっしゃいますが汝鳥さん!!!!!あーもう汝鳥さんが出てくるだけで癒される。笑いが起こる。ほんとにほんとに大好きすぎる!!!なんてチャーミングなんでしょう。嬉しい…この作品に出てくださってありがとうございます…感謝しかありません…。

 

ママの五峰さんは当たり役すぎでした。笑。他にあの役出来る方いないですよ。え?いませんよね。笑。ラストに突然現れるだけなのにあのラスボスの存在感…。そして台詞の全部がズッシリ重い。あの親だからこそジミーがあんな子に育ったんだと実感。笑。最後のビリーとのやりとりに私はまた泣かさせられるんです。偉大で気高く恐ろしいまでのオンナでありながら一人の女性としてジミーの母としてビリーと向かい合い話す時のあの説得力たるや。ジミーがどんなにアプローチしてもジミーの腕を振り払うビリーなのに。笑。しかしあそこのジミーもまたしょーも無さすぎて最後の最後までジミーで大好きですが…

 

もう話し出したら止まりませんね…。正直なところナイスワークは上演が難しいかなぁって諦めていたんです。スケジュール調整やこの御時世ですし…。それでももしこの作品に出会えてなかったら私…観てしまったからこそですが一生後悔が残ったでしょう…。観れる期待もしていなかったから余計にそう感じるのだろうか…

 

本当に素敵な作品でした。何回でも観たいって思える作品でした。ストーリーとして観ても面白いし視覚で観ても楽しめるしエンターテイメントショーとして観ても楽しめる。いろんな要素がギュッと詰め込まれた愛と夢が折り重なるそんなステージ。こんな素敵な作品に、大好きなれいはなコンビ率いる花組メンバーで観れたことに感謝しかありません。

 

どうかどうか多くの皆様がこの素敵な舞台と出会いハッピーな気持ちになれますように。

 

そしてどうかどうか花組のメンバーが1人も1日も欠けることなく健やかに楽しく幸せな舞台に立ち続けることができますように。

 

 

 

はなちゃん。

大好きなはなちゃん。

 

宝塚の娘役はこうあるべきみたいな理想のトップ娘役像とはちょっと違いました。

 

今や何でもこなすプロフェッショナルなタカラジェンヌさんがたくさん居るなかで下級生の頃から何故かずっと気になっていた静かにひっそり佇む可愛い娘役さん。

 

なんでだろう…人は時々説明も出来ず言葉に表すことが出来なくても〝なぜか目に飛び込んでくる〟〝なぜか心惹かれる〟〝なぜかとてつもなく愛おしい〟そんな感情を抱くことがあります。

 

それが私にとっては華優希ちゃんでした。

 

彼女がただ舞台に立っているそれだけでいい。そう思える娘役さん。

 

彼女を初めて見たときに、かんわいい。なんと綺麗な瞳。それが第一印象でした。

 

これほどまでに男役さんではなく娘役さんの魅力の虜になったのも初めてでした。

 

とにかく可愛い。可愛いという言葉がこの世の中では〝こんにちわ〟くらいに使われているから軽い言葉に聞こえがちですが〝人を惹きつける魅力〟があるという本来の意味の可愛いなんです。

 

しかし可愛いだけでは真ん中には立てない。あの大きな箱の真ん中で物語を動かすことなんて出来ない。華ちゃんはあの小さな体であの世界の中心に立ち周りを動かす巨大なエネルギーを内在している。彼女の放つ空気はまるで魔法のように人の心を突き動かす大きな力がある。その力は強く優しく愛に溢れている。

 

それでも彼女の生まれながらに持つ先天性の魅力だけではこの厳しい芸事の世界でヒロインを演じることは難しい。

 

最初はタカラジェンヌさんにしては珍しいほどに芸事が苦手そうに見えた。歌って踊るという基本的なことにも苦戦しているようだった。

 

そんな彼女が歌も踊りも目に見える形で変わっていった。相当な努力をしたんだろうなぁとこの私でもわかる。そして元々素材が可愛かったけれど今や艶やかで神々しいばかりの美少女へと育った。何より存在が垢抜けた。メイクもかなり研究したんだろう。そして娘役としての立ち姿が変わった。今まで頑張りすぎて力んでいたのに柚香さんの隣りで柚香さんの呼吸を感じながら自然と舞台に息づくことができるようになった。

 

まるで赤ちゃんのようだった一人の少女がトップ娘役という立場になり今まで感じたことの無かった大きな責任を背負ってトップスターの隣りに立ち支えるという任務はこんなにも一人の女性を成長させるのだろうか…。

 

見なくてもいいものを見たり、聞きたくもないものを聞いてしまったり、苦しくて躓いて前に進むのが怖くなったときもあったのかな…。

 

それでも華ちゃんはそんな顔一つ見せずに舞台の上で笑顔で立っていてくれた…その笑顔からたくさんの勇気をもらい幸せな気持ちを貰った。

 

華ちゃんの不器用ながらにも一生懸命己と闘い前に進んでいくその姿に、私は知らないうちに励まされ、大きな影響を受けていたんだなぁって…今になって思います。

 

柚香さんの男役像が女子たちに夢をもたらしているのと同じくらいに華ちゃんの女の子像は女子たちに夢をもたらし勇気を与えパワーを与えてくれたのかもしれない。

 

柚香さんが〝お芝居の人〟と最近呼ばれるようになったのもその引き出しを引っ張ってくれたのは華ちゃんの存在だと思うんです。

 

柚香さんの中に眠る感情を華ちゃんが覚醒させ、柚香さんもまた華ちゃんの中に眠る感性を覚醒させた。そうやってお互いをまるで本物の夫婦であるかのように探って探って探り出した先にあの二人のホンモノの絆や愛情が舞台という生の世界で見せてもらえたその奇跡には本当に感謝の気持ちしかない。

 

この二人の恋愛物語が本当に大好きだった。もっともっと見たかった。そう思う自分は強欲なのかな…でもそのくらい可能性が満ちているコンビだった。

 

観劇した後に『ああ良かった』って感動することは常だけれど、その余韻を上回り自分の体内に熱くてズシンとする何かを残していくようなそんなお芝居をする二人に出会ったのは初めてでした。

 

勿体無いなんて言葉は使いたくない。いつしか人は旅立つものだし永遠なんてないのだから。

 

まだまだ時間はある。一つの公演であんなに変わったんだからあと二作公演したら華ちゃんはとんでもない未知なる娘役に成長するかもしれない。

 

退団が決まってからもまた新しいスタート。

 

この限りある時にどれだけの二人の世界を観られるのか…

 

悲しいし…寂しいし…手離したくないし…

何度だって行かないでって思うけど…

 

後悔しないようにこの目で見れる限りれいはなちゃんを目に焼き付けたい。

 

大切で大好きな愛しのトップコンビだから。

 

華ちゃんを…愛しの華ちゃんを…最後まで応援するって決めたんだ…。

 

 

 

 

 

 

 

ピガール協奏曲に魅せられて

正直贔屓組以外はスカステでいいかと思う自分なのですがピガール協奏曲はポスターを見た日から

 

コレは観たい。

 

とそそられた作品でした。

 

そして人物相関図が出てからより一層

 

なにこの恋の矢印。意味わかんない。観たい。

 

となったわけです。月組さん毎度のことながらおかしな〝→💗〟多いじゃないですか。これぞ月組の醍醐味ですよね( ^∀^)

 

久しぶりに月組さん拝見させて頂きましたが根強く聳え立つ月組独特芝居に懐かしさを感じました。

 

とにかくみんな濃いし常にドタバタ落ち着きがない。

 

個性が出過ぎてダンスが揃わない月組とよく言われましたがそれがいいんですよね〜。あのバラエティパックみたいな集団。笑。どこ観ても面白いし毎回誰かオカマやらさせられてるし今回は真ん中までアレだし(おい)性の移動がフリーダム。

 

月組だからこそできるあのピガール協奏曲だったに違いない。

 

あの世界観は控えめに言って好きすぎましたね…映画のムーランルージュみたいな悲劇的展開ではなくシェイクスピアのドタバタ喜劇に展開するところ最高でした。十二夜がベースになってるだけありもうカオスでしかない。

 

しょーもない男しか出てこない所も最高でした。

 

髭のおっさんたちがひたすら言い合って追っかけっこしてもう

 

ちなつ氏は何がしたいんだ。帰れ帰れ!

 

ってヤジ飛ばしたくなるあの小物感最高。あと酔っ払いからんさんもね。笑

 

で、おだちんもおだちんで何なのあの人。

 

ドレス着たポリンキーのお化けみたいな人がやたら映り込むけど何アレ?!誰?!

 

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って…全く…スターさんにバケツなんか被らせて…原田くんは何をさせるんだ…ナイスワークでもそういうの頼むよ(期待高まる)

 

で、で、で、れいこたんがさ、、、私のミジンコ母性をくすぐって、、、

 

私もムーランルージュで働きます!!!

 

ってなるよね…お馬鹿そうだけど純粋で優しくて…そういう道化芝居上手いんだよ…れいこさん芝居がどんどん上手くなってきてホロリとしてしまいました…。

 

そしてヒロインのさくちゃん!!!

 

見る度に可愛いくなるし上手くなる。さくちゃんは遠野あすかちゃんみたいな気高くて美しくてでも中身は純粋で優しい役がとてもよく似合う。さくちゃんのいじらしい表情に私は泣いてしまった…。

 

主役のたまちゃんは今回大変だっただろうな…

性を行き来するの難しいよね…。しかし見た目同じでも仕草や喋りでちゃんと男女を演じ分けれてて素晴らしかったです。話さなくても歩き方が全然違うから〝あ、兄さん来た〟〝妹になった〟ってすぐわかる。笑

 

たま様のあんな乙女で可愛い表情見た事なかったしれいこさんにキスされるところとかズキュンが止まらなかったです!!!

 

それにしても今回たま様色気爆発してませんでした?!

 

ショーの最中もたま様のはんなりした中性的な表情と美しい手の動きに心臓撃ち抜かれました…たま様って男らしい感じより意外と中性的なほうが似合うんかなぁと思ってしまいました…

 

和物ショーも最高に素晴らしかったです。クラシックなファンタジーを和で表現するって斬新で宝塚でしか成立しないアートだなぁと思いました。

 

初めての感覚を覚えた和物ショーでした!!!

 

これは是非とも柚香さんでも観たいです!!!(どさくさに紛れて叫ぶ)

 

そして松本先生のラストステージでもあります。和物と言えば松本先生と浮かぶくらいの大先生ですが最後の最後まで可憐な娘役さんでした…。何と申したら良いか…お可愛らしいと言ったら失礼ですがそれが一番しっくりくる言葉です。誰よりも長くあの舞台に立ち続けて宝塚歌劇を見てきた御方が宝塚歌劇を御卒業されると思うとそれだけでも感慨深いものがありますね…

 

そしてそして106期生の初舞台公演でもあります。みんな可愛いくて可愛くて…。初舞台生観るだけで泣いてしまう自分も歳を取ったなぁと感じますが。笑。真っ直ぐに熱く迸るエネルギー。アレは初舞台生にしかなし得ない唯一無二の魅力なんです。全身全霊で新しい扉を開こうとする勢い。

 

汚れきった我の細胞がお陰様で蘇りました…ありがとう初舞台生…

 

旅立ちと初まりが交差するこの公演…

 

幾度となく目頭が熱くなる時がありました…

 

これはおかわり物件です…出来るなら生で観たい…観てない方は是非配信を観たほうがいいです…

 

いや、絶対観てください。もはや強制です。(誰)

 

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底知れぬれい華沼

はいからさん漬けな毎日で気狂いしそうな日々を送っております。と言っても全然観に行けないのですが…(おい)

 

〝萌え〟に殺されそうになってなんとか生きております。

 

特に

 

れい華沼のドン底を這いつくばって生きてます。

 

何故だろう。このコンビが私の身体を蝕んで使い物にならなくするのはなんだろうと毎日考えています。

 

宝塚のトップコンビで素敵なトップコンビはいーっぱい見てきた。みーんな大好きだった。どのコンビにも二人にしか作り得ない世界を持っているしトップコンビ尊いと毎回思っている。

 

しかしれい華はそれだけで私を終わらせてくれない。

 

宝塚のトップコンビというより

 

理想的なリアル男女カップ

 

なのだ。

 

柚香さんが男役を飛び越えた生身の男性を感じさせるリアル男子であると共に華優希ちゃんが娘役のなかでもずば抜けた美少女で究極の理想の女の子の化身なのです。

 

柚香光さんの究極のイケメンを生かすためにはそれに匹敵する究極の美少女が必要なわけで二人が出会ったのは必然的なのかもしれない。

 

おまけに見た目だけではなく芝居の相性が良い。芝居の相性が良いと全ての相性が良いのだなぁと感じる。芝居は嘘をつけない。心が通ってなければ観る側には伝わらない。しかし二人の芝居には異常な程の信頼感や愛を感じる。言葉を発さずとも見つめ合う目線でのやりとり、二人の間に流れる空気が非常に柔らかくて穏やか。

 

見た目の華やかさの奥に隠された知性と品の良さ…

 

そこにも魅力を感じずにはいられない。

 

最近はやいやい言われていた歌唱面も驚くほど変化して…声までもがイケボな柚香さんとカワボな華さんでどこまで私を沼に叩きつけるおつもりなのだろう。

 

私にとっては二人の存在全てがドストライクのパーフェクトなのです。

 

二人が見つめ合うだけでそこにいるみんなが幸せになれるようなそんな不思議な力を持った二人。言葉では言い尽くすことのできない二人の魅力をはいからさんが通るは最大限に生かすことができる作品だった。

 

れいはなトップコンビを好きになった自分まで好きになり自分を褒め称えたいくらいによくわからない髄までも好きなトップコンビです。

 

あー…長く宝塚ファンをしていて見つけてしまったな…

 

って思うほどの宝物を見つけた気分なのです。

 

トップコンビに求めるものは人それぞれだと思うのですが、私はこの二人に辿り着き、もうこの二人の世界しか見えなくて、二人の生み出す世界をもっと堪能したいし感じたいしその空気に触れたい。そんな痛いを通り越したれい華沼住人です。

 

宇宙で一番可愛い女の子二人だと思ってます。

 

多分ですがれい華沼は拗らせやすい沼であることは間違いなく…他が見えなくなってしまい…この二人でしか成立しない世界があるんです。それはタカラジェンヌとしてというより二人のパーソナルな部分の相性までも唯一無二だからこそで…それがとてつもない中毒気があって…もうこの二人じゃないと満たされなくなってしまっている自分がいるんです…

 

ついにここまで来てしまったか…と思うんですが…

 

柚香さんのあの異常な格好良さを引き出せるのは華さんのあの異常な可愛さでしかなくて、華さんのあの異常な可愛さもまた柚香さんの異常な格好良さがあってこそで…

 

れい華はトップコンビの鑑でもある存在の仕方なんです(コッソリ)

 

誰に何と言われようと思われようと

 

私は宇宙一れい華が好きです(もはや口癖)(もはや病気)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はいからさんが通れた奇跡。

ようやく訪れた9月5日…。何故だろう…この日が来ることを恐れていました。というより

 

果たして本当に千秋楽はやってくるのだろうか?

 

そう思っていたからです。度重なる延期に伴い中止。どこかで観れたらラッキーと思うしかなかった。観れなかったら仕方がない。宝塚ファンをしていて自分の都合ではなく劇団の都合で観れなくなるなんて非常事態に遭遇したのはこの新型ウィルスの案件が初めてだった。目に見えないウィルスにこんなにも社会が人々がそして我々が心乱される時代が訪れようとは夢にも思っていなかった。

 

寄りによって贔屓のお披露目公演という最大イベント最中だというのに勘弁してくれコロナめ!!!

 

という憎しみも最後のれいちゃんの美しい涙で全部チャラです。全て浄化されました。

 

だって…だって…あまりにも清く美しく儚くて…私…私…

 

柚香様に全てを捧げる決意をしました!もう出家したいくらいです!

 

これほどまでにオンナを狂わす柚香様はやはり罪なお方…。

 

前置きが長くなりました。荒ぶりました。失礼しました。

 

はいからさんが通る、私は公演中止期間に観劇予定だったため生で観ることが叶わなく初日映像以来のはいからさんが通るでした。しかしあの長い空白の期間がありながら千秋楽の公演は

まるで別物の公演を観たのではないかと思うほど変わっていて(演出の変更は抜きに)出演者一人一人の熱量、更に気迫、ずっと溜め込んでいた想いが爆発したような…そんな並々ならぬものを感じました。

 

こんなに人と人の感情が豊かに交差しぶつかり合いまるで本当にその時代に生きているかのようなそんなリアリティを体感しました。

 

みんなの魂が各々の役に生きここまで深く芝居を掘り下げられるのは〝練習時間〟がたくさんあっただけではないような…そんな気がします。

 

れいちゃんの少尉がより一層寂しげな出で立ちで何かに満ち足りず何かに飢えて何かを探し求めながら生きているように見えた。それが本来の少尉の在り方だったのだろうか。少尉の心の蟠り、儚さや脆さが散りばめられて何故だかその弱さがより一層柚香少尉を強く光らせていた。

 

そしてその少尉を愛しいまでも拗らせてゆく華ちゃんの紅緒さん。華ちゃんの紅緒さんにしかあの柚香少尉は成り立たない。紅緒さんは何があっても決してブレることがない。あまりにも強い信念を貫きあの世界に存在している。少尉が彼女に惹かれ、彼女によって生かされ、変わっていくその様が明確に且つ非常に滑らかな流れで伝わった。それだけ人を惹きつけて病まないパワーが華ちゃんの紅緒さんには内在していた。あれだけの膨大なエネルギーを発散出来る娘役さんが居るかと言われたら正直私はパッと思い浮かばない…

 

宝塚における恋愛芝居でどうしてこの人にそこまで惹かれたのだろう?とかいつこの2人はそういう関係になったのだろう?と時々頭ん中にハテナが浮かんでしまう時があるのですが…

 

れいちゃんとはなちゃんの恋愛芝居は何故かわからないけれどお互いが強く惹かれあって求め合っていることに〝演じている〟感が全く無くて実に〝普通〟なんです。

 

それは前回のはいからさんの時もそうでしたし、ポーの一族の時も、シャルムのレジスタンスの場面もそうだった。

 

ショーのたった一場面だけで台詞も無いのに恋愛物語を成立させてしまう。この二人は相手との呼吸の取り方とか相手の気持ちを汲む配慮とか役を演じる云々の前にもっと人間としての根底にあるモノを大切にしているのかなと感じました。

 

自分の感情で動くのではなく相手の感情に自分の感情を重ねていきながら役を作り上げていく。

 

まさに相手役至上主義なコンビ。

 

それでいてただ受け身芝居なわけでなくお互いがちゃんと自立して舞台に存在している。

 

この二人が宝塚のトップコンビとして強いか弱いかという判断基準を仮にもするならばれいはなコンビは極めて弱いコンビと言われるかもしれない。

 

でもそれは2人のパワーの出し方が〝非常に繊細で優しく研ぎ澄まされている〟故で、エネルギーの粒子が細かく散りばめられて星が大量に空間をキラキラと舞っているような…そんなイメージなのです。

 

だからこそ胸の奥底にじんわりと遺すモノがあり見る人の心を捉えて離さない不思議な力がある。

 

れいはなコンビのちょっと神秘にも似た言葉では到底語ることの出来ないような魅力に今回のはいからさんが通るを観てより一層感じました。

 

そして最後のれいちゃんの涙涙の挨拶に

 

ファン全員が嗚咽でしたね…。

 

れいちゃんの紡ぐ言葉の一つ一つは何故もあんなに美しく清らかで胸に突き刺さるのか…

 

心の底から湧き出るモノを大切に噛みしめながらお話する柚香さんの姿があまりにも優しく美しくて…

 

こんなにまでも柚香光という存在が好きで好きで仕方が無くてどうしようもなくなった日はありませんでした…。

 

どうか…東京公演は…お願いだから少尉を泣かせないでほしい…。

 

屈託の無いあの可愛い笑顔で最後まで突っ走ってほしい…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

棚からぼた餅ワンス観劇録。

ONCE UPON A TIME IN AMERICA(ワンス アポン ア タイム イン アメリカ)のCS生放送。

 

本当は昨日花組の〝はいからさんが通る〟を観劇する予定でした。それがまさかの公演中止という展開を迎え、そしてまさかのCSで雪組さんの千秋楽がライブ中継されるという 

 

不幸中の幸いな棚ぼた案件。

 

雪組トップコンビが退団発表をし、だいきほのワンス観ておけば良かったと後悔し、千秋楽ライビュ日にちを調べたら

 

〝…22日…はいからさんmy初日ではないか…〟

 

諦めていたワンスがまさかの展開を迎えて観れることになる。

 

皮肉なことに

 

〝観るつもりのなかったスカステ民がたまたま観れて、スカステ契約してない映画館で観るつもりだった人が観れなくなる〟

 

こんな人もたくさん居たかもしれない…。

 

大変申し訳無いが私は前者でありました。しかし花組に行けなかった私にとっては救いの神のような…そんな出来事でありました。

 

禁酒法〟の時代に闇を支配する男たちが繰り広げるギャングの世界…貧しい貧困時代から夢を見て駆け上がり昇り詰め辿り着く先に見えたものは…

 

私はこういう血の匂いのするギャングワールドが苦手だ。気持ちがどんよりするモノが苦手だ。劇場を出る時に足取りが重くなる作品が苦手だ。

 

苦手要素がいっぱいではないか。

 

雪組さんは〝悲劇組さん〟なのでそれもありあまり劇場に観に行くのを拒む傾向が私はあった。

 

自分が他の人以上に〝その世界に入り込みやすい体質〟で自分がしんどくなるせいもありヘビーすぎる作品は体質的にキャパオーバーらしい。

 

そんな私がまさかの展開でワンスを観れたわけだが…

 

まず、お爺さんの望海さんが出てきた瞬間に

 

〝望海風斗が死!な!な!い!生!き!て!る!〟

 

それでまずは謎の安心感を得る。

 

私のなかで望海風斗は既に死んでいるのイメージなのだ。

 

物語が進むに連れてもう

 

自分がヌードルスになってしまった。

 

そのくらい望海さんの芝居は人の心を乗っとる技をお持ちだ。

 

望海さんはどん底から天まで這い上がるエネルギーがある数少ないタカラジェンヌだ。

狂気を得意とするタカラジェンヌ

喜怒哀楽のなかで〝怒〟は1番難しい感情だと思っている。普段の生活のなかで1番使わない、または使いたくない感情だから。

そこに更に〝哀〟がプラスされるじゃないですか…

 

望海さんの〝怒〟と〝哀〟の黄金バランスってなんであそこまで最強なのでしょう…あんな最強メンヘラ男子演じられるトップスター他に居ないですよね…

 

ちなみにうちのれいちゃんは〝喜〟の裏に〝哀〟を隠す〝抱え込み系拗らせ男子〟が得意です(なんだそれ)(聞いてない)

 

そして相手役の真彩ちゃんのデボラの演技が絶妙だったな…ずーっと違和感があったんです…ショービジネスでトップに辿り着く女性はもっと気高く華やかでゴージャスで大胆なイメージであってほしいのに、真彩ちゃんの演じるデボラは真面目すぎて芯が強くて優しくて少々頭が固そう。

でも最後に病院で再会するシーンを見て

 

これが真のデボラの姿か…

 

曲がったことが嫌いな真面目な彼女がずっと背伸びして頑張って勝ち得た夢と引き換えに、大切なものを失い苦しみ耐えて来た最後に〝彼女自身が選んだ真の姿〟に…ホッとしたというか…真彩ちゃんの中の人が重なるような瞬間もあり…彼女にしか出来ない魅力的な役作りに紐解かれた瞬間だった。

 

他のみんなも素晴らしい演技力だったな…

 

〝不運と不幸は違うし幸運と幸福も少し違う〟

 

って小池先生の言葉の意味が深く刻み込まれた作品だった。

 

不運にも貧しい生まれで〝生きるために生きる〟そんな少年がショービジネスに恋焦がれて可憐で純粋で真面目な少女に恋に堕ちる。

 

大人になるに連れて2人は〝枝分かれ〟した人生を歩んでいく。しかし枝分かれしたままでお互いの心の中には常にお互いが存在していた。

 

金を掴んだ男が夢を掴んだ彼女を迎えに行くが〝お金で夢は掴めなかった〟

 

幸運を手に入れても幸福にはなれないのだ。

 

愛情、友情、全てを失い、1人で生きていく…

 

〝確かな幸福だけを求めて〟

 

みんなの幼少期から高齢期までの滑らかな演技に鳥肌が立った…。

 

演出家の小池先生の通常営業作品ならドカンドカンと派手にやらかしそうなもんだが、今回は非常に静かでストレートプレイ寄りなミュージカルでその引き算ぷりが余計に役者さんの良さを引き立てて泣く…泣く…泣く…

 


こんなに暗黒な世界で毎日生きてた雪組生の精神強すぎるだろってくらいに〝闇の世界〟でしかなかった。しかし悲劇なのにいつもの悲劇と違って〝少しだけ心が報われたような〟そんな不思議な悲劇だった。

 


この公演がコロナウィルスのせいで中止期間が長引いた…。

 


この状況で千秋楽が出来たこともまるで奇跡だ。

 


コレも全て関係者の皆様の多大なる努力のお陰と存じます。心から感謝しかありません。

 


そして全国ライブ中継も中止になり、急遽CSでライブ中継をしてくださったことにより、観劇予定の無かった私がこうやって作品を知れて観れたことがまず奇跡でした。

 


最後の望海さんの挨拶があまりにも幸せそうで…当たり前に舞台に立てたことが当たり前ではないことでありこんなにも幸せなことなのかと涙していた姿に

 


テレビの前でもらい泣き…。

 


そしてそんな望海さんや退団者さんや雪組生を見て思った。

 


〝これぞまさに不運でありながらも幸福な姿なのか〟と。